スラム街がおもしろい(映画『シティ・オブ・ゴッド』の感想文)
こんばんは。
GWも昨日で終わりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私はいつもと変わらず、バイトに行くか学校に行くかだらだらしています。
今日はバイトがあったのですが、久々に行くとダメですね…。
もともと注意力があまりなくてぼーっとした人間なので人一倍どころか二倍は気を付けないといけないみたいです。
*
本題ですが本日は『死ぬまでに見たい映画1001本』にもノミネートされている2002年ブラジル作の『シティ・オブ・ゴッド』を観たのでその感想でも書こうかなあと思っています。
『シティ・オブ・ゴッド』はブラジルのスラム街通称”神の街”が舞台。実話に基づき、一人の大物ギャング「リトル・ゼ」を中心としたギャングの抗争の顛末をのちに写真家となる少年「ブスカぺ」の目線で描いた作品です。
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ところで私、「スラム街」(の私のもつただのイメージかもしれません)がめちゃくちゃ好きなんです。*1
単純に、綺麗に着飾って気取った都会の街の暗部が見えるから、という理由もあるんですが、ある種特有の爆発寸前のエネルギーや熱気が漂っている気がするから、が大きいです。
リアルの世界でも特に少年、青年たちは「絶対に成功して成り上がってやる」とか「街のボスになる」って気合の入った子がいて、そういう子がギャングスタや街を出て有名ラッパーになったりする。
もちろんほかのどんなところにだって野心を持った若者がいますが、スマートじゃないというか野性的なむき出しのギラギラさはスラム街が一番あるんじゃないかなと思ってます。
イメージが好きなだけかもしれない…とちょっと消極的に書いたのは、私は実際に行ったことが無いので実際がどうなのかはいまいちわからないので……。
しかし例えばこの『シティ・オブ・ゴッド』も実話をもとにした作品ですし、イメージが全くずれまくってるということもないかなとも思います。
*
さて、『シティ・オブ・ゴッド』のリトル・ゼもそんな野心に燃える若者で、物語は彼の少年時代から始まり、基本的に彼を追っていきます。
夢は「この街のボスになること」。
このリトルゼ君は、少年時代からあっさりサクサク人を殺して盗みをし、青年になってある程度資金を集めてからは麻薬の売人チームのリーダーを殺して乗っ取り、敵対勢力を排除したのち薬を売って稼いだり、自分の仲間も気に食わないと打ち殺したり子供をいじめたりなんというか最悪なやつなんですが、それでもなんとなくちょっとだけ憎めないのは、彼のひたむきなピュアな心のせいでしょうか。
「海賊王に、俺はなる!」みたいなでっかく熱いドリームです(適当)。
しかも不憫なのは彼、幼馴染で右腕のベネに、あっさり捨てられちゃうんです。
相変わらず「俺はセヌーラ(シマを二分する?ライバル)をブッ殺して街を牛耳るんだ!!」なんていっているリトル・ゼ君は、最近できたカワイイ恋人にうつつを抜かすベネに
\うーん……そんなこと言ってないでお前も恋人でも作れよ!/
みたいなことをいわれちゃって、そのままベネはギャングから足を洗うことを決めてしまいます。
その時のさみしそうな取り残されたようなリトルゼ君がかわいそうでかわいそうで……。
女性の扱いも下手だからナンパしたりダンスに誘っても全部断られちゃうんですよ…?お金も名声もある自称”街のボス”なのに。女に振られておこになったリトルゼくんのその後の行動がわりと彼の運命を左右したりしなかったり。
この写真をブスカぺに撮らせた後、セヌーラとの最後の戦いへ。
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…なんだかシティ・オブ・ゴッドというよりリトルゼの紹介みたいになっちゃいましたが、映画としても「これがあったから、こうなった」の因果関係がしっかりしているのですっきり面白いし、何も起こらなくて退屈~なシーンはないので、別にスラム興味ない方でも楽しめると思います。*2
残念ながら定額サービスでの配信はないのですがAmazonビデオでSD画質なら300円でみることができる&ブラジル映画を観る機会っておそらくそんなにないでしょうから、観ておいて損のない映画だと私は思います!
それにしてもスラム街……。透明人間になったらやってみたいこと第一位はスラム街潜入です。*3